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2018.08.02    カテゴリ:  自然栽培 

   百姓仕事が自然を作る

「百姓仕事が自然を作る」
福岡で「農と自然の研究所」を主宰する宇根豊氏の著書の題名です。
赤トンボをメインに、農と自然の関係を表したオススメの1冊です。

ところで、「里山の自然」と言う言葉を最近よく目にすると思いますが、皆さんはどんな情景を思い浮かべますか?
石垣の棚田が広がる水田、彼岸花が咲き並ぶあぜ道、田んぼや人家の裏に広がる里山、オタマジャクシにカエルやゲンゴロウ、群れをなして飛び交う赤トンボ、おそらくこんな情景が思い浮かぶんじゃないでしょうか?
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自然、と言うと手つかずの、人為が関わっていない、いわゆる英語で言うところの nature(ネイチャー)を思い浮かべると思いますが、「里山の自然」の自然は、実はそのほとんどが人の手によって作られていると言っても過言では無いんではないでしょうか。
そして、これら一度人の手のはいったものは人が手入れをしないと維持できないことにお気づきでしょうか?
棚田の石垣は、ほっとくと石垣の間から草が生え、やがて灌木類が生え、根を張り石垣を壊してしまうでしょう。
その裏に広がる里山もそのほとんどが杉や桧の人工林です。除伐や間伐の手入れをしないと下草の生えない真っ暗な林となり、保水力の無い貧弱な山となってしまい、水害や水不足を引き起こしやすくなってしまいます。
オタマジャクシにカエルやゲンゴロウ、赤トンボ(九州の場合はほとんどが薄黄羽トンボ)などの生物は、そのほとんどが人の作る田んぼを主な住みかとしています。
しかし、このいつもと同じように緑豊に見える里山が確実に少しづつ傷んできています。
小さな田んぼやみ水の便が悪い田んぼは放棄され、高齢化や人手不足により、これまで手入れされていた道や石垣も草だらけになってしまっています。
中山間地域等直接支払制度などにより国も多少は山間地に配慮しているようではありますが、基本的には大規模農家優先の方向に舵を切っているようです。
私たちに出来ることは小さなことですが、出来る限りこの里山の美しい景観を守っていきたいと思っています。
それは私のふるさとだから、そして子供たちのふるさとでもあるのだから。
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